よくあるご質問(FAQ)
日光や置き場所について
通常の観葉植物より丈夫でどこにおいても育てやすいですが、一般的な観葉植物と同様、明るい窓辺や適度な日光を好みます。
他の観葉植物にも言えることですが、夏〜秋の始まりの無風直射日光は3時間程で表面の肌が焼けて変色してしまいますので必ず遮光、
回転して向きを変えるなどしてください。台風や雨の後は特に日差しが強いのでご注意下さい。
当方の環境では春と冬は3時間くらい窓からの日光を当てても大丈夫でしたが、個体差があるようです。
なお、台木には細い棘がありますので、お子様が小さい場合は触らないようにご注意ください。
水やりの頻度について教えてください
基本的に育成環境や鉢のサイズ、湿度、土の種類によって頻度はかわりますので、一概には言えません。
水はあげすぎても枯れないのですが、穂木のサイズを維持したい場合、ご自宅の環境になれましたら頻度は維持して水の量を少し減らして管理し最適な水分量を見つけてもらえればと思います。
基本は1週間に一回水をあげますが、隔週は水の量を少な目にして管理するのがよいかなと考えております。
その他、色々なパターンを記載します。
・台木は水分を好み、成長期に腰水管理している人もいるくらいなので、春~夏にかけて1 週間に 1 回あげます。 1週間に一度あげる場合は隔週は水を少な目にするとサイズ維持に繋がります。
・頭のサボテンのサイズを維持したければ、上記で慣らした後に2週間に1度くらいの間隔であげると良いかと思います。
・葉が落ちたら台木の場合は蒸散による水分引き上げ量が減るため、水あげ感覚を広めます。
・風通しがよく乾燥気味で乾きやすい環境や、排水性のよい土をご利用の場合は間隔を短く調整してください。
・台木は水分を好みますが控えめの方が本来のサボテンの形に近づく気はしますので、土が乾いていない場合は無理にあげなくてもよいです。
・鉢が大きい場合は根が水分を吸収しきれていない可能性があるため、2週間に1度で管理しているものもあります。
・水をあげてなくても簡単には枯れませんが、サボテンが縮んだりしわが出てきたら水不足の可能性があります。
・水は水道水でも大丈夫です。勿論たまに液肥を入れてあげるとよいかとは思います。
※夏場の水やりについて
・鉢の中が高温になりすぎると台木が弱り、根腐されを起こしやすくなるもなので、夕方涼しくなったら適度にあげてください。
・温度が上がる環境であれば涼しい日にあげてください。
※冬場の水やりについて
・成長期ではないので、2週間に一度くらいの間隔で良いかと思います。
・暖房等がよく効いている場合は土が乾きやすいので、完全に根が死なないように軽く与えて下さい。
台木の様子がおかしい場合は(接おろしについて)
穂木(頭)が大きくなり倒れる、傾いてきている場合、台木に問題がないか確認してください。
土から出ている幹を触った際
[幹の下側が硬い場合]→支えをいれて様子をみてください。
[幹の下側が柔らかい場合]→台木に問題が発生している可能性があります。
下記のいづれかの対処を実施してください。
【柱サボテンへの接木】
ホームセンター等で売っている柱サボテン(鬼面角、袖ヶ浦、竜神木等)を使い接木する方法です。
柱サボテンの成長点に近い組織をアルコール消毒したカッターで水平に切断します。
上のサボテン組織を柱サボテンの切り口と同様の大きさに切断して伸縮性包帯や紐等で圧着する方法です。
【接ぎ下し】
キリンウチワの台木に緑の面がある場合は穂木から1〜3cm前後残してアルコール消毒したカッターやカミソリで
断面をなるべくつぶさないように斜めに切り、土に植えてあげる事で普通のサボテンとしても楽しめます。
木の組織の接続面がスポンジみたいに柔らかい際は根が生えないため、別の柱サボテンに接木する。
または、木の組織を残さないまま、アルコール消毒したカッターで切断し、サボテン自身の組織から自根を生やす方法もあります。
気になる方はインターネットやYouTubeでご確認ください。
植え替えは必要ですか
サボテンに限らず一般的な観葉植物においては1~3年ごとに栄養のある土に植え替えることで成長を促しますが、
こちらのサボテンの接木に関して基本的には植替えは不要かと考えております。
色々なパターンで検証しておりますが、植替え未実施の株(複数)が一番生育が安定していることが判明しました。
とくに台木が古い場合は植替え時に根の破損リスクや細菌感染のリスクがあります。
植替えや鉢を変更する際は、土をあまり落とさず根を破損しないように植替えるのがポイントかと考えております。
脇目はどうすればよいですか
通常穂木に成長に必要な養分がいくように脇目は取り除きますが、キリンウチワ接木で永久台木を作る際は、
穂木に干渉しない程度に残す場合があります。特に植替え直後等は根張りに必要な養分を光合成にて合成させる必要があるため、
あえて残すことがあります。伸びすぎると安定性が落ちるため、適宜カットします。